テント泊で使える ポリ袋でご飯0.5合炊き 災害時にも役に立つ

0.5合炊飯 山ごはん

ソロのテント泊でご飯を炊くけど、お米1合は多い。0.5合ならちょうどいいかもと思いメスティンで0.5合を半自動で炊いてみました。

結果はまぁまぁ。他にも良い方法がないかと探してみたところ…

見つけました!『ポリ袋』を使ってご飯を炊く方法です。

「ポリ袋でご飯が炊けるのか?」と思うかもしれませんが、たいしたコツも必要ないし、火の調整も1回のみです。調理器具も汚さないので、災害時にも使える方法なのです。

気を付けなければいけないことはふたつ、ポリ袋を選ぶことと、炊飯中にポリ袋を破らないようにすること。これらに気を付けておけば白米を炊くだけなら登山では一番いい方法かもしれません。

ポリ袋で0.5合を炊く方法

では、実際に準備して炊飯してみます。

炊飯の準備と手順

<準備するもの>

お米はやはり無洗米がおすすめです。お湯を沸かすだけなのでクッカーの素材は問いませんが、気を付けなければならないのはポリ袋です。必ず『高密度ポリエチレン』と表示のしてあるポリ袋を使ってください。

ジップロックなどで炊飯する記事を見かけますが、耐熱温度が足りないためメーカーは推奨していません。炊飯には使わないほうが無難です。調理に使うポリ袋なので安心できるものを使用しましょう。

Q 「ジップロック®」のバッグシリーズは湯煎に使えますか。
A 鍋に火をかけた状態での湯煎には使用しないでください。鍋肌に触れた部分が耐熱温度を超える可能性があります。

出典:旭化成ホームプロダクツ よくあるご質問
準備するもの一式
準備するもの一式
  • お米(無洗米)1合と水
  • クッカー(コッヘル)
  • ストーブ プリムス(イワタニ)P-115フェイムストーブ
  • SEA TO SUMMIT X-カップ (水の計量に使用)
  • 高密度ポリエチレン袋
    ※必ず『高密度ポリエチレン』素材の袋を使用すること
使用したポリ袋

<お米の持ち運びと水の量>

食べる分を小分けして、ジッパー付きの袋に入れて持っていきます。無洗米0.5合なので、水の量は1合の半分で105mlにします。X-カップの50mlごとに付いている目盛りを目安にしました。

水の量を小分けした袋に書いておくと忘れてもあわてることがないですよ

<炊くときのポイント>

他の炊飯方法と同様、標高が高いと沸点が低くなってしまい、ご飯の芯が残りやすくなります。これを少しでも防ぐために以下のポイントに気を付けてください。

  • お米はなるべく長い時間(2時間ぐらい)浸水させる
  • ポリ袋で炊くときは時間をきっちりと測る

<炊き方>

炊き方の基本的な手順は次の通りです。

  1. ストーブの燃料が残っていることを確認
  2. ポリ袋にお米と水105mlを入れて浸水させる
    ポリ袋からできるだけ空気を抜いて袋の上部を結ぶ
  3. クッカーにポリ袋を入れ、ポリ袋が浸るぐらいまで水を注ぎ火にかける
  4. 沸騰したら火を弱め蓋をして、フツフツとするぐらいの火加減で20分間加熱する
  5. 火を消して10分間蒸らしたら炊飯終了

実際にご飯を炊く

実際にお米0.5合を炊いてみます。

<お米と水を入れる>

カップで水の量105mlを量り、ポリ袋にお米0.5合と水を入れる。できるだけポリ袋の空気を抜いて結びます。

お米と水をポリ袋に入れる

<お米にしっかりと水を吸わせる>

夏場なら30分、寒い季節なら1時間以上(理想は2時間)お米を浸水させます。標高が高いときは2時間ぐらいは浸水させたいですね。

炊飯にポリ袋を使うので、歩き始める前にポリ袋にお米と水を入れ浸水させておくのもひとつの方法です。これならテント場に到着するころにはご飯を炊きはじめることができます。

水を入れて歩くときは、ポリ袋の口をしっかりと縛り、袋を二重にするなどして水が漏れないように注意してください。

<水を入れクッカーを火にかける>

クッカーにポリ袋を入れ、ポリ袋が浸るまで水を注ぎ火にかけます。沸騰するまでは強火です。

沸騰するまで強火にかける
沸騰するまで強火にかける

ストーブによっては、鍋底の一部に火力が集中して高温になり、その部分にポリ袋が当たると穴が開いてしまう可能性があります。これを防ぐためにはクッカーの底に入る皿を鍋底に入れるか、ポリ袋が鍋底に当たらないように浮かします。

沸騰したら火を弱め蓋をします。軽くフツフツとするぐらいの火加減で20分間加熱します。袋の中の空気が膨張してポリ袋が浮いてきますが何もしません。

炊飯中
炊飯中

加熱中に吹きこぼれてしまうことがあるので注意してください。

<蒸らす>

20分後に火を止め、10分間蒸らして完成です。

蒸らし中
蒸らし中

シェラカップに移してみました。食器を汚したくなければポリ袋のまま食べてもいいです。かたくもなくなかなかの出来上がりです。

0.5合炊飯
完成

まとめ

ポリ袋を使った方法は、きっちりと時間を測ることで簡単に炊くことができます。炊き上がり具合も、メスティンに負けないくらいおいしく炊けるし、焦げ付かせないのでクッカーも汚すことなく後片付けも楽チンです。

ご飯を蒸らしている間に、同じお湯を使ってレトルト食品を温めるのもいいのではないでしょうか。使ったポリ袋はゴミ袋として利用します。

また、沸かすお湯は雨水を利用できること、洗うものが少なく片付けも最小限で済み災害の時にも役立つ炊飯の方法なので覚えておくといいですね。

今回使っているポリ袋は、0.5合を炊くには大きめです。ちょうどよい大きさのポリ袋がなかなか見つからないので、今のものを使っています。良い大きさのポリ袋が見つかったら紹介します。

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