エスビットの固形燃料を使って炊飯する方法を紹介しましたが、もっと簡単に、安くできないかということでダイソーの固形燃料を使ってご飯を炊いてみました。
ダイソーの固形燃料とは、旅館や居酒屋で鍋料理を温めるのに使う、銀紙に巻かれた丸い水色のやつです。
燃料代を比較してみると、
【エスビット】
ミリタリー 12個入り 1300円(税抜き)108.3円/個
スタンダード20個入り 600円(税抜き) 30円/個 ×2個
合計 約169円
【ダイソー】
固形燃料 3個入り 100円(税抜き) 約34円/個
エスビットのほうが5倍以上高くなります、といっても135円ですが…。
ダイソーの固形燃料で半自動炊飯
トランギア メスティンとエスビット ポケットストーブの組み合わせでご飯を炊いてみます。
炊飯の準備と手順
<準備するもの>
- メスティン:トランギア TR-210
- ストーブ :エスビット ポケットストーブ
- 燃料 :ダイソーの固形燃料(3個入り)
- グローブ(軍手)
- 保温用のタオル(蒸らすときに使う)

<お米の持ち運びと水の量>
登山でお米を持っていくときは無洗米がおすすめ。1合ずつ小分けしてジッパー付きの袋に入れて持っていくと便利です。もし1回の食事で1合も食べられない場合は0.5合にしてもいいかもしれません。
お米1合は白米で約150g(新米、古米で変わります)で、白米1合に対して水の量は200mlが目安です。使用するのは無洗米なので、水は白米より少し多めに210mlにします。メスティンのリベットの中心まで水を入れると約210ml。
<炊くときのポイント>
標高が高くなると沸点が低くなってしまい、ご飯の芯が残りやすくなります。これを少しでも防ぐために以下のポイントに気を付けなければいけません。
- お米はなるべく長い時間(2時間ぐらい)吸水させる。
- 風を避けて火を安定させる。
- 炊飯中に蓋が浮いて中の圧力が逃げないように蓋の上に重しを置く。
このあたりのことは登山で炊飯するときに共通することです。
実際にご飯を炊いてみる
実際にお米一合を炊いてみます。
炊飯した場所:標高 860m
外気温 0~1℃
少し風あり

メスティンにお米(無洗米)1合を入れた後、リベットの中心まで水を注ぎ30分程度吸水させます。

30分程度吸水したら、エスビットのポケットストーブに固形燃料をセットして点火。

固形燃料に火をつけて、後立山連峰をバックに炊飯中です。
フタの上に具材か重しを載せて浮かないようにします(このあとに重しを載せました)。
固形燃料の燃焼時間は、パッケージには20~23分と記載してありましたが、実際には約38分間燃焼していました。
途中で焦げた臭いがすることもなく、燃え尽きるまでほったらかしです。

固形燃料が燃え尽きたところで、タオルに包み、逆さまにして蒸らします。

10分ほど蒸らし終わってフタを開けてみると、ちゃんと炊けていました。
ただ、エスビットの固形燃料で炊いた時と出来上がりを比べてみると、ご飯は少し硬めです。ダイソーの固形燃料のほうが火力が弱いので、気温が低いことが影響しているかもしれません。
100均などの固形燃料を使用するなら 、気温の低い時期は火力が弱く時間もかかってしまいますので避けたほうがよさそうです。
参考までに、固形燃料に重さによって燃焼時間が変わります。メーカー(ニチネン)によると、25g(今回使用したもの)は約20分、30gで約22分となっています。
実際に使用する場合は、一度試してみて使う燃料を決めてください。
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