初めてテント泊をする人にとって、「お風呂とかトイレはどうなってるの?」と疑問に思うのではないでしょうか。
日常生活では、お風呂やトイレは普通にあるものですが、山の上では勝手が違います。
「真夏の登山、重い荷物を背負ってたくさん汗をかいた。お風呂でサッパリしたいけど?」
「トイレに行きたいけど、外は大雨でテントから出られないときはどうするの?」
このコンテンツではそんな疑問について書いていきます。
山で泊まるならお風呂には入れない
山小屋に泊まるときでも同じですが、たいていお風呂には入れません。お風呂のある山小屋でテント泊登山者も利用できるところもありますが、数はとても少ないです。
とはいっても、汗をかいて登ってきたので少しでもサッパリしたいですよね。こんな時はデオドラントシートを持っていきます。汗ばんだ顔や体を拭けばサッパリして、思いのほか快適です。
ソロのテント泊なら、気兼ねすることなくテント内で全部脱いで全身拭くことができますよ。もし同行者がいても、その間だけテントの外に出ていてもらえばいいだけのことです。
ただし、締め切った真夏のテント内はとても暑いですけど…。
デオドラントシートは、クールタイプのもので全身を拭くと、人によっては寒く感じることがあるかもしれません(私がそうです)。気温が下がるため、遅い時間に使っても寒いと感じることもあるので注意してください。
持ち運びは、少しでも乾燥を防ぐためにジッパー付きの袋に入れています。

また、人によっては何日も同じ衣服を着ているので臭いが気になるかもしれません。そのようなときはメリノウールやメリノウールの入った素材のベースレイヤーをおすすめします。
テント泊のトイレ事情
テント泊では山小屋のトイレを使うことが多いです。テント泊者用に外に設置されていることもあります。いずれにしても、初めて使うときは”ニオイ”で衝撃を受けるかもしれません(笑)
トイレのスタイルも、板に四角く穴を開けただけの「ボットン」タイプから、水洗、和式、洋式までさまざまです。これも慣れるしかありません。
使用後のトイレットペーパーの扱いもトイレによって違ってきます。そのまま流して良いところもあれば、トイレットペーパーはトイレ内にあるゴミ箱に捨てるところもあります。今まで経験した中では、ゴミ箱に捨てるところがほとんどでした。
トイレットペーパーの扱いはトイレによって異なるので、そこに書かれているルールに従いましょう。
テント泊では、大雨で外に出られないけどトイレに行きたいなんてことも起こるかもしれません。男性ならペットボトルがおすすめです。ソロなら誰に気兼ねすることもなく、テントの中で直接ペットボトルに用を足すことができます。
女性の場合は、こんなものを見つけました。
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テント泊に限ったことではありませんが、携帯トイレも持つことをおすすめします。朝の行動が早い登山では、出発に合わせて都合よく排便できないのはよくあること、山行中に用を足したくなることもあります。
そんな時は登山道から離れて、危険な箇所や沢の近くなどは避けて用を足しますが、携帯トイレを持っていれば安心ですよね。
持っていない場合は、穴を掘って排便したら埋め戻します。トイレットペーパーは水に溶けるタイプでも自然分解されるのにとても長い時間がかかるので、持って帰るのがルールです。

また、標高が高いと土に大便を埋めても分解しにくいので、持って帰るのが一番いい方法です。
携帯トイレがあれば、テント内で排便することもできます。ちょっと勇気が必要ですが…。
使用後の携帯トイレは、このバッグの中に入れて持ち運びます。ゴミ袋代わりにも使えます。しっかり口を閉じれば臭いはほとんど漏れません。
歯磨きについて
初めて山で宿泊するとき、歯磨きはどうしようかと戸惑いました。まわりを見てみると、歯磨き粉は付けずに磨いて、終わったら水などですべて飲み込みます。
最初はとても抵抗がありましたが、何回か経験したら慣れます(笑)
歯磨きガムというものを使ったこともありました。でも、このガムはとてもアゴが疲れるし、それでいてあまり爽快感もなく、効果も不明なので今は使っていません。
まとめ
山の上でのお風呂、トイレ、歯磨きは、日常生活とは違った事情になります。最初は抵抗がありますが、数回経験すると慣れてしまいます。自然に配慮したうえで、自分なりの方法を見つけることも面白いですよね。
夏に3日間も山にいると、最終日は自分でも「臭うな」と感じることはあります。
でも、テント場ではみんな同じ状況なので、少しぐらい臭いがしても誰も気にしません。むしろ、一期一会かもしれない登山者と、その情景を共有して楽しんだほうが思い出深い山行になります。
ただし、あくまでも山の上でのことなので、下山したら周囲には気遣ったほうがいいですよ。
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