冬の低山には必需品となりつつあるチェーンスパイク。低山だけでなく、本格的な雪山に登るときでも必要なときがあります。
軽アイゼンだと爪を引っかけたりして歩きにくいと思ったことはありませんか?
そんな時は、爪が短めで靴底全体に爪のあるチェーンスパイクを使うと快適に歩くことができます。
市場にはいろいろな種類が販売されていますが、いろいろ調べてみてバランスの取れていたのはサレワ MTN Spikeでした。

サレワ SALEWA MTN スパイク / Black night 829【送料無料】
チェーンスパイク サレワ MTN Spike
チェーンスパイクには、激安のものから軽量なもの、アイゼンに近い形状など、いろいろな種類が発売されています。
低山だけでなく本格的な冬山登山にも持っていくので、使いやすさに加え耐久性とコンパクトさは必要。でも主要な装備ではない(いざというときに替えのきく装備)のでコストも気になるところです。
そんな中でバランスが取れているモデルがサレワ MTN Spikeです。


爪の数が多くてグリップ力がアップ
爪の数は18本で靴底全体に配置されています。数が多ければよりグリップが効き凍結路では頼りになり横滑りにも強い。

凍った石の段差などを登るときは、つま先側に爪が多いと歩きやすいです。
厚めのゴムバンドで耐久性が高い
チェーンスパイクはゴムの伸縮力で登山靴に装着しているため、このゴムが切れたら使うことができません。
積雪期とはいえ石や木の根が露出していることもあり、歩いていれば擦ったりぶつけたりします。ゴムが少しでも厚いほうが、擦れに強くて耐久性が高くなり長く使えます。

購入時、店頭にあったCAMP、マジックマウンテン、モンベルの商品と実際に触って厚みを比べてみて一番厚く感じました。
ベルクロバンドでズレ防止
ゴムバンドだけで登山靴に固定しているため、アイゼンと比べチェーンスパイクの剛性は弱く、歩いているとズレてしまうことがあります。

このズレを少しでも抑えるためにベルクロのバンドでゴムの内側と外側を固定し剛性を上げています。
使った感想
冬は八ヶ岳を登ることが多いのですが、実際に使ってみた感想です。( )内は遭遇した場所を例に挙げました。
①凍った林道(美濃戸口から赤岳鉱泉までの北沢ルート)
チェーンスパイクの実力を発揮するところで、快適に歩くことができました。今まで6本爪の軽アイゼンで歩いていましたが、土踏まず周辺にしか爪がないので凍った道の上はバランスが悪く不安で歩きにくかったのが嫌でした。チェーンスパイクだとペースも落ちず歩きやすいです。
注意することは、カチカチに凍ったところは爪が刺さらないため、とても滑りやすくなることです。
②勾配が緩く圧雪されていて部分的に凍結している登山道(黒百合ヒュッテから唐沢鉱泉まで)
つま先だけ乗っかる凍った石の上とか、ほんの短い距離だけ傾斜が急になっているような道が多い場所です。靴底全体に爪があるのでここでも歩きやすかったです。
③雪と土が交互に現れる登山道(蓼科山の女神茶屋登山口から急登まで)
爪が短いため、土の上でも引っかかることもないし違和感なく歩けました。
使ってみて気になったこと
サレワに限ったことではありませんが、チェーンスパイクの多くのモデルはスノープレートが付いていないため、靴裏に雪がくっついてダンゴのようにだんだんと大きくなります。

そのままにしておくとバランスが悪いので、こまめに落とさなければなりません。チェーンスパイクの一番の欠点です。
チェーンスパイクは脱着が楽といわれますが、着けるのには意外と力が必要です。もちろん女性でも付けられますが、人によっては腰を下ろさないとやりにくいかも。

着けたあともバランスよくゴムバンドを引っ張り上げてチェーンをピンと張ってやらないと足元が不安定になりやすいです。
ゴムバンドをあまり強く引っ張りすぎるとゴムを切ってしまうことがあるので、力加減には注意してください。
まとめ
爪の数も多く、ゴムの厚みもあり耐久性が高いサレワのMTN Spike。値段も手ごろで、思った以上に使える範囲が広くて気に入っています。今では、冬山に欠かせない装備となっていて、アイゼンとセットで持っていくことが多いですね。
チェーンスパイクに興味がある、使ってみたいと思っているなら、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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