長野県は山域によって登山の自粛が解除されました。自粛明けのウォーミングアップを兼ねて、10年ぶりに同じコースを逆から回ってみました。
このコースは八ヶ岳北部のマイナーな3つのピークを結ぶコースです。標高差は少ないのもののアップダウンは何度もあります。山頂で展望のないところもありますが、苔生す森の中を歩く癒されるコースです。
=コースタイム=
麦草ヒュッテ(7:00) ▶ 白駒荘(7:30) ▶ にゅう(8:35) ▶ 中山(9:40) 高見石小屋(11:00)(11:50) ▶ 丸山(12:20) ▶ 麦草ヒュッテ(13:10)
活動時間(休憩含む) :6時間10分 標高差:630m
登山口と駐車場
国道299号線の麦草峠にある無料駐車場を使用しました。40台程度スペースでトイレもあります。この駐車場は大変混み合う印象だったのですが、この日は12台程度しかありませんでした。


麦草ヒュッテ ~ にゅう
登山口は麦草ヒュッテになります。駐車場脇の木道を進み、2~3分で到着です。登山届もここで提出することができます。

大きな三角屋根の麦草ヒュッテがスタート地点になります。
登山道に入るために鹿よけのネットを数カ所通過します。開けたら必ず閉めましょう。

白駒池方面に向かいます。

白駒池方面に向かいうと樹々の中を歩く木道が出てきます。鳥が多いのか、バードウォッチングで写真を撮っている人をよく見かけました。木道は狭いのですれ違いに注意が必要です。また、壊れているとこもあるので気を付けて通行してください。


今回はにゅうから登るので、ここの分岐は直進します。

白駒池まで来ました。先を急ぐわけではありませんでしたが、池一周はパスしました。

ここからにゅうに向かって登ります。いつも思うのですが、”にゅう”の表現が統一されていないんですね。ここは”ニュウ”となっています。”ニュー”や”乳”となっているところもあります。

最初のうちは斜度も緩いので森林浴をしながら歩きます。

雨が降っていないせいか、苔もきれいに見えません。

このコースの登山道のほとんどが木の根と大きな石と倒木(枯れ木)で歩きにくいところが多いです。この日は晴れていて濡れているところはありませんでしたが、雨の日や朝露で濡れていたりすると滑りやすいので、気を付けて歩かなければなりませんね。

にゅうの山頂が見えてきました。登りはずっと樹林帯の中ですが、山頂の部分だけ開けています。

山頂に到着です。岩が積み上がった山頂には三角点はありますが、山頂を示す道標はありません。南側に富士山が見えるのですが、あいにくガスで展望なし…。

北側の展望はあり、3月に歩いた茶臼山や縞枯山からの稜線が見えます。
にゅう ~ 高見石小屋
にゅうの山頂で少し休憩した後、中山峠方面に進みます。

中山峠方面に向かい、中山峠から中山に向かう登山道に合流します。

合流地点に到着です。中山、高見石の方へ進み中山の山頂を目指します。

合流地点から10分弱で中山山頂に到着です。この山頂は樹林帯の中で展望もありませんのでスルーして、少し先の中山展望台まで進みます。

中山展望台です。ここは東側が開けていて景色が良いです。この日はすでにガスが出ていたため展望はほとんどありませんでしたが、御岳山や乗鞍岳、中央アルプス、南アルプスまで見えます。

約10年前の展望です。こんな感じに見えるはずでした。

出発しようとすると、ガスが切れ天狗岳が姿を見せてくれました。では、高見石小屋に向かいます。

中山展望台から高見石小屋に下る登山道で残雪が現れました。部分的に凍っているところもあり歩きにくいです。アイゼン無しでも通過は可能ですが、下りのためスリップ、転倒に注意が必要です。もう少しで雪も無くなるとは思いますが…。

高見石小屋に到着です。ここで昼食の予定でしたが、高見石小屋名物?の揚げパンに心惹かれ頼んでしまいました。頼んだのはココアと抹茶、程よい甘さが疲れた体を癒します(写真を撮ること忘れていました)。
せっかく来たので高見石に登り、展望を楽しみます。


高見石小屋 ~ 麦草ヒュッテ
昼食と展望を楽しんで1時間ほど過ごした後、丸山に向けて出発します。

丸山への登りです。斜度があるように見えますが、おなかが満たされていることもあって辛さは感じません。

高見石小屋を出発してから15分ほどで丸山山頂に到着です。ここは大した展望もないのでそのまま進んで麦草ヒュッテに向かいます。

丸山山頂から40分ほどで麦草ヒュッテまで戻ってきました。

駐車場に戻ったらほぼ満車でした。
まとめ
約10年前に歩いたコースを逆から回ってみました。前回はゴールデンウィークで残雪の中を歩いたため感じませんでしたが、雪がないと木の根、倒木、大きな石の登山道が歩きにくいです。
登山道全般で苔のきれいな場所が多いです。梅雨時期のシトシトと雨の降る中を歩くと”苔の森”を楽しめると思います。ただ滑って転倒することには注意しなければなりませんけど…。
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