6月21日 八方尾根から登る日帰り登山
たくさんの高山植物を見ることができ、ゴンドラとリフトを乗り継いで標高1830mまで上がれるため、北アルプスの入門コースとなる唐松岳。
比較的危険場所は少ないものの、山頂までの標高差は866mあり、緊張を強いられる狭い尾根道もあるため、それなりの体力と歩行技術は必要になります。
今年は久しぶりに積雪期に登ろうと思いチャンスを伺っていましたが、なかなかタイミングが合わず、早々にゴンドラが休業してしまったこともあり、6月に入ってやっと登ることができました。
=コースタイム=
八方池山荘(8:35) ▶ 第三ケルン(9:15) ▶ 唐松岳頂上山荘(11:20) ▶ 唐松岳(11:45)(12:15) ▶ 唐松岳頂上山荘(12:35) ▶ 第三ケルン(14:00) ▶ 八方池山荘(14:30)
登山口と駐車場
ゴンドラ乗り場のすぐ下の駐車場を利用しました。コロナによる県境を跨ぐ移動が解除されたこともあり、駐車場の混雑を避けるため早めに向かいましたが、停まっていたのは15台ほどで余裕がありました。
駐車場についてからわかったのですが、いつもなら1000円の駐車料金が無料になっていました。係りの方に聞いてみたら6月末までは無料とのこと。それ以降は状況によって決めるとのことです。
現在、乗車券を購入するために登山届とコロナ感染者が出た時に連絡ができるよう住所氏名を記入した同意書を合わせて提出する必要があります。
人が並びだしたので、5分ほど早くゴンドラが動き出しました。

ゴンドラとリフトを2本乗り継いで八方池山荘に到着。ここが唐松岳への登山口になります。八方池山荘も6月から営業しているようですが、この時間はオープンしてませんでした。
八方池山荘 ~ 唐松岳 ~ 八方池山荘

準備をして登山スタートです。登山者はいつもに比べると少なめです。
スタート直後から絶景が目に飛び込んできます。

天狗の頭と不帰の険。

雲が邪魔をしていますが白馬三山です。しばらくの間は、湧きたつ雲の隙間から荒々しい姿を現します。

スタートから約40分で第3ケルンのある八方池に到着です。池の中央には雪が残っています。
このコースはいろいろな高山植物が楽しめます。6月下旬ではまだ少し早いようですが、シーズンともなればたくさんの花に出会うことができます。




残雪が出てきました。全部で3カ所あります。

最初に現れる残雪が一番距離が長く傾斜も急ですが、登りも下りもアイゼンは付けませんでした。チェーンスパイクで登っている人もいましたが、6本爪以上のアイゼンであれば安心です。

唐松岳頂上山荘に到着です。五竜岳もガスに巻かれることなくきれいに見えていました。

目指す唐松岳です。休憩も程々に先を急ぎます。

八方池山荘から約3時間で山頂に到着です。あいにく長野県側は雲の中で展望なし。白馬も見えません。富山県側や南側もどんどんと雲が湧いてきて展望は良くありませんでした。

山頂からの五竜岳。

北に目を向けると、天狗の頭も覆い隠されそうです。
山頂は風もなく過ごしやすかったので昼食を取り、最終16時のリフトに間に合うよう早々に下山開始です。
同じルートを通って下山しました。

唐松岳山頂から2時間15分で八方池山荘に到着です。最終のリフトには余裕で間に合いました。
まとめ
唐松岳には過去に何度か登っていますが、いままでは積雪時か全くの夏山の時でした。今回のように中途半端に残雪のある時期は初めてです。そのためか、樹林帯を越えてからはいつもの夏道ではなく、積雪時に尾根伝いに歩ていくように、尾根を登っていく登山道になっていました。この尾根道は多少痩せているところもありますが、整備もされていて歩きやすかったです。
残念ながら今回はガスに覆われて白馬三山を見ながら登ることはできませんでしたが、天気が良ければ白馬三山を眺めながら登り、山頂に出たら北アルプスの山々を眺望できます。
また、もう少し季節が進むとたくさんの高山植物に出会うことができて、楽しみがひとつ増えるコースです。
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