6月26日 梅雨の晴れ間を狙っての日帰り登山
昨年もほぼ同じ日に登っていた爺ヶ岳。麓から眺めると3つのピークを持つ独特の山容を持ち、高山植物が豊富で、雷鳥にもよく出会います。
扇沢が登山口となる柏原新道は、歩きやすいことから地元の中学校などの学校登山にも使われるコースです。
それゆえ油断しがちですが、登山口(約1360m)から爺ヶ岳中峰(2669m)までの標高差は1300m以上あるので、初級者向けのコースとはいえ日帰りならば体力は必要です。
また、この時期は沢筋に残雪もあり、小屋開けが近ければ山小屋の方が道を作ってくれますが、タイミングが悪いと距離は短いものの斜面をトラバースすることになりますので、残雪を歩くのに慣れていないならアイゼン等の装備があったほうがいいかもしれません。
山と高原地図のコースタイムは、登り:4時間50分 下り:3時間25分 往復:8時間15分です。
出典:YAMAP
=実際のコースタイム=
柏原新道登山口(6:00)▶ケルン(6:45)▶石畳(7:40)種池山荘(8:40)爺ヶ岳中峰(9:25)(9:45)▶爺ヶ岳南峰(9:55)(10:30)▶種池山荘(10:50)▶柏原新道登山口(12:50)
活動時間(休憩含む):6時間50分 累計標高差:1534m
登山口と駐車場
登山口は、アルペンルートの扇沢駅手前1kmほどにあります。
周辺の駐車場は4ヵ所、登山口にトイレはないので扇沢駅のトイレを使うことになります。

登山口に登山届のポストがあります。
柏原新道登山口 ~ 種池山荘
登山届を提出してスタートします。

外気温は約15℃です。
登山口に山小屋からの案内がありました。冷池山荘、種池山荘の営業は7月3日からです。

スタートしてすぐの右側の斜面が崩れています。

大きな石がいつ転がってくるかわからないので、チャチャっと通過しましょう。

登り初めは、意外と勾配があってキツいです。

岩小屋沢岳、鳴沢岳方面の稜線です。青空に白い雲が映えます。この辺りまでは天気も良く気持ちよく登ってました。

稜線上に種池山荘が見えてきました。でも、ここからが遠いんです。
沢筋に残る残雪です。

3ヶ所通過しますが、ここが一番長いです。踏みあとはトラバースしながら登っていく感じです。
登りは踏みあとをたどっていきましたが、

滑り出すと止まらないかな…。
残雪を通過後、種池山荘の小屋番の方が残雪を切って道を作ってくれました。とても感謝です。

3ヶ所とも道を作ってもらえ歩きやすくなりましたが、雪の上に変わりはないので注意して歩きます。

種池山荘までもう少しです。

AM8:40 種池山荘に到着。来週からの営業開始の準備で忙しそうです。
種池山荘 ~ 爺ヶ岳 ~ 下山
少し休憩後、爺ヶ岳に向けてスタートします。

目指す爺ヶ岳には次から次へと雲がかかりります。

雲に飲み込まれる鹿島槍ヶ岳。

種池山荘からはしばらく残雪の上を歩きます。
向かいの稜線にある剱岳も雲に隠れていて、なかなか全容を見ることができません。

先に中峰に登ります。

爺ヶ岳中峰到着。
雲の動きが早くて、周りの山を特定できるほどの展望がありません。
展望もないので南峰に向かいます。

南峰到着です。山頂には自分も含めて3組、この時期は静かな山頂です。
昼食を取って下山しました。

下山途中というか、山頂に近いところで3羽のライチョウに出会いました。やはり天気は下り坂ということなのかな⁇
コース上の高山植物
白っぽいイワカガミ ゴゼンタチバナ ツマトリソウ オオバキスミレ エンレイソウ キバナシャクナゲ シラネアオイ サンカヨウ
もし間違っているものがありましたら、ご連絡いただければ幸いです。
まとめ
残念ながら山頂に着くころには、雲に覆われて展望はイマイチでしたが、高山直物も咲き始め、ライチョウにも出会えまずますの山行でした。
すれ違った小屋番さんによれば、例年よりも残雪は少なく2週間ぐらい季節が進んでいる感じとのことでした。
これから本格的な夏山シーズンに入ると多くの人が訪れるので、静かな山行を望むなら今のうちですね。
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