6月27日 緑が濃くなってきた初夏の爺ヶ岳 日帰り登山
北峰、中峰、南峰と3つのピークがあり、なだらかな山容の爺ヶ岳。シーズンともなれば高山植物も多く咲き、たくさんの登山者で賑わいます。
今回は一般的な柏原新道を登り、赤岩尾根の様子を見るために冷乗越まで行きました。
=コースタイム=
柏原新道登山口(6:30) ▶ ケルン(7:15) ▶ 種池山荘(8:45) ▶ 爺ヶ岳南峰(9:25) ▶
爺ヶ岳中峰(9:40) ▶ 冷乗越(10:17) ▶ 種池山荘(11:35)(12:35) ▶ ケルン(13:10) ▶
柏原新道登山口(13:40)
行動時間 7時間10分 標高差累計 1820m
登山口と駐車場
柏原新道の登山口は扇沢駅の少し手前にあります。駐車場は登山口周辺に3カ所あります。

いつもなら車であふれかえっているのですが、今日は20台程度しか停まっていません。

柏原新道の登山口です。登山届を出すポストがあります。登山口周辺にトイレはありません。最寄りのトイレの場所は扇沢駅です。

登山道の状況と山小屋の営業案内です。いつも表示してくれていますが、今年は特に注意が必要です。
では、一読してスタートします。
柏原新道登山口 ~ 種池山荘
登山道は最初から九十九折りの続く勾配のあるルートです。

最初のうちは木製の階段も所々にあり登りやすいのですが、濡れているときはスリップに注意です。

勾配のきついところもありますが、登山道の道幅もあり整備されているので歩きやすくなっています。

しばらくの間は樹林帯の中ですが、木々の隙間から針ノ木岳方面の稜線を望むことができます。

登山口から45分でケルンに到着。

ケルンから種池山荘とその稜線が確認でします。

一枚岩まで来ました。ここが種池山荘までの中間地点あたりです。

一枚岩を越えてしばらく進むとたくさんの大きな石が現れます。その数は次第に増えていって、登山道の道幅いっぱいになります。安定している石が多いのですが、たまに浮いている石もあるので気を付けて歩きます。

ゴロタ石の並んだ道を進むと石畳に出ます。このあたりからはきれいに石が並べられていて歩きやすきなります。
石畳を越えると勾配が途端に緩くなります。

水平道に出ます。ここから少しの間、勾配の緩い道が続き、左側に開けているところもあるので、天気が良いときは景色が堪能できます。

蓮華岳、針ノ木岳、スバリ岳、水平道から見える景色です。

ガラ場に出ました。ここから3カ所ほど残雪があります。小屋の方が雪切りをしてくれていますのでアイゼン無しでも歩けます。

こんな感じで雪切りしてありますが、上部からの落石があるため注意して素早く通過します。雪の上を滑って落ちてくる石は発見しづらいので必ず上部を確認しましょう。ただし、上ばかりに気を取られて滑落しないように!
残雪を乗り切ると再び勾配がきつくなります。

まずは富士見坂。振り返っても富士山は見えませんでした。

そして鉄砲坂。鉄砲坂の意味はよくわかりませんが、きついことだけは想像できます。

種池山荘が見えてきました。

登山口から2時間15分で種池山荘到着です。少し休憩して景色を堪能します。

蓮華岳、針ノ木岳、スバリ岳、手前は岩小屋沢岳。

爺ヶ岳南峰とその稜線。
種池山荘 ~ 爺ヶ岳 ~ 冷乗越
まずは爺ヶ岳南峰を目指します。

小屋を後にしてすぐ残雪が現れます。ロープが張ってあるのでその通りに進めば問題ありません。

南峰がだんだん近づいてきます。

左側を見ると双耳峰の鹿島槍ヶ岳が!

種池山荘から30分で爺ヶ岳南峰に到着しました。右奥に見えるのは鹿島槍ヶ岳です。

右から剱岳、別山、真砂岳、立山三山。

左から蓮華岳、針ノ木岳、スバリ岳、赤沢岳。

遠くに槍ヶ岳と穂高連峰が見えます。

今から向かう中峰とピークは踏めない北峰。

南峰から10分ほどで中峰到着。爺ヶ岳で中峰が一番高いピークです。
時間もあるので、予定通り冷乗越まで行ってみます。

冷乗越への縦走路。すっと剱岳に見守られながら進みます。

冷乗越です。去年はこの近くでライチョウをよく見ましたが、今年は一羽も見てません。
赤岩尾根の残雪も確認しました。
帰りは爺ヶ岳のピークは踏まずに、種池山荘で休憩して同じルートで下山しました。
コース上で見る高山植物
爺ヶ岳は花の百名山にこそ選ばれていませんが、多くの高山植物を見ることができます。シーズンにはちょっと早かったのですが、見つけた一部を紹介します。










ほかにも咲いていましたが、ピンボケの画像が多く使えるものがありませんでした。
もし間違っているものがありましたら、ご連絡いただければ幸いです。
まとめ
眺望や高山植物も楽しめ、危険なところも少なく整備された登山道で日帰りも可能、まさに北アルプスの入門コースです。
ここを起点に鹿島槍ヶ岳や針ノ木岳方面に縦走することもできます。
立山黒部アルペンルートが通行止めになるまで、シーズンを通して楽しめるコースです。
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