9月13日 山頂にそびえ立つ五丈石を見にいく日帰り登山
長野県と山梨県の境にある金峰山。百名山でもあり、登山を始めたころから知ってはいたものの、なかなか登る機会に恵まれませんでした。
五丈石をシンボルとした岩稜歩きと360度パノラマの展望を期待して、日帰りで登ってみました。
登山口はいくつかありますが、長野県からアクセスが良く岩稜を歩ける瑞牆山荘から登ることにしました。
=コースタイム=
瑞牆山荘(6:05) ▶ 富士見平小屋(6:45) ▶ 鷹見岩分岐(7:25) ▶ 大日岩分岐(8:20) ▶ 砂払いの頭(8:50) ▶ 金峰山(10:10) ▶ 金峰山小屋(10:40) ▶ 砂払いの頭(11:55) ▶ 大日岩分岐(12:20) ▶ 鷹見岩分岐(13:18) ▶ 富士見平小屋(13:10) ▶ 瑞牆山荘(14:20)
活動時間(休憩含む):8時間15分 累計標高差:1305m
登山口と駐車場
瑞牆山荘からの登山口は、山荘前の道を挟んだ向かい側、山荘の脇には登山届のポストもあります。


登山口です。富士見平小屋までは瑞牆山と同じコースをたどります。

男女別のきれいなトイレあり。協力金¥100也

駐車場は瑞牆山荘前のT字路を東に進むと市営の無料駐車場があって100台ぐらい止められるようです。混雑する駐車場と聞いていたのでちょっと心配でしたが、午前5時30分過ぎに到着してガラガラでした。瑞牆山荘横の空き地も駐車可能で20台ぐらい止められそうです。(画像は下山時)
瑞牆山荘 ~ 富士見平小屋 ~ 大日岩 ~ 金峰山
AM6:05 瑞牆山荘をスタートします。

まずは樹林帯の中を進みます、といってもこのコースのほとんどが樹林帯の中です。最初はなだらかですが、すぐに息が弾むような勾配になります。

スタートして30分ぐらいで視界が開けました。先には険しさがヒシヒシと伝わってくる瑞牆山が現れます。

富士見平小屋です。雰囲気の良さそうな小屋ですね。

小屋から数分下ったところに水場があります。冷たくて美味しいなぁと思ったら、

「平成の名水百選」に選ばれてました!

ここにはテント場もあります。樹林帯の中にあってそこそこ広いです。テン泊することを目的として来たくなるようなテント場ですね。

富士見平小屋を過ぎ稜線に出ます。しばらく登ると飯森山を巻くようになだらかな道になります。登山道脇は苔生していて、ゴロゴロと大きめの石が転がってます。まるで北八ヶ岳を歩いているような景色が広がっています。

鷹見岩の分岐を過ぎて大日小屋に到着しました。避難小屋かな?と思いましたが、富士見平小屋で受付するように出ていたので、営業小屋なんでしょうか…。
ここにもテント場がありましたが、残念だったのがゴミだらけだったことです。
少し休憩して大日岩に向かいます。

大日岩の分岐まで行く途中でクサリ場が2ヵ所あります。画像は長いほうです。
クサリを使わなくても向かって左側から登ることはできますが、岩が濡れていたり下りの時はスリップに注意です。

分岐地点から見る大日岩です。間違えないとは思いますが、この分岐から南東に進みます。

地図上では標高2317m地点が「砂払いの頭」となっていましたが、千代の吹上を過ぎた標高2420m付近に「砂払いの頭」の道標がありました。
ここから岩稜の尾根道になり、山梨県側(南側)は切れ落ちています。

痩せている尾根ではありますが道幅はあるので、すれ違いなどに注意すればそれほど危険なところはありません。ただ、登山道にある石(岩?)は大きいので歩きにくいです。

五丈岩です。高さは15mあるそうです。

スタートして約4時間、金峰山山頂に到着です。残念ながらすでにガスの中でした。写真を撮るために順番待ちをしていると、たまにポツポツと顔に雨粒が…。写真を撮って、山頂を楽しむことなく金峰山小屋に向かいました。

金峰山小屋です。小屋に向かう途中で雨足が強まりレインウェア着ることに、今シーズンはレインウェアの出番が多い!
小屋でバッチを購入して下山しました。

下山後はいつも日帰り温泉によって帰ります。今日は増冨の湯、登山口にあった割引券を使って入浴料は¥800。
いつも長野県で利用しているからでしょうか、ちょっと割高に感じました…。
コースの感想
信仰の山である金峰山、あいにくの雨で山頂からの景色は楽しむことができませんでしたが、特に注意を必要とするところもなく、整備もされて登りやすいコースでした。森林限界を越え視界の広がる稜線に出ると、巨岩が立ち並ぶ独特の風景や、とても高度感を感じる尾根歩きが楽しめます。
次は天気のいい日に富士見平小屋でテント泊して、金峰山と瑞牆山の両方行きたいと思います。
ただ、このコースで唯一残念だったのは、コース上に捨てられたと思われるゴミが(よく行く山域と比べて)多いと感じました。大日小屋のテント場は特に多いです。良い山なのでマナーが向上することを願うばかりです。
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