6月20日 梅雨の晴れ間を狙って急登を行く
麓から眺めるとなだらかというより平らな山頂が見えます。しかしその山頂に行きつくまでは、急で険しい道のりが待っていました。
息を弾ませて山頂にたどり着けば、迫力ある針ノ木岳、裏銀座の山々、ひときわ目立つ槍ヶ岳などの絶景が飛び込んできます。
梅雨の晴れ間を狙って、標高差約1570mの七倉尾根に挑みました。
=コースタイム=
七倉山荘(6:00) ▶ 1536.6m地点(7:05) ▶ 天狗の庭(9:05) ▶ 船窪小屋(9:50) ▶ 七倉岳(9:55)(10:45) ▶ 船窪小屋(10:55) ▶ 天狗の庭(11:15) ▶ 1536.6m地点(12:45) ▶ 七倉山荘(13:20)
登山口と駐車場
登山口は裏銀座の入り口でもある七倉ダム(七倉山荘)にあります。

今日から営業再開のようです。

県境を越える移動が解除されましたが、先行者は2台だけ。

この先、一般車は入ることができません。左側にきれいなトイレと登山相談所があります。登山届は案内所前のポストへ提出できます。

このトンネルを直進すると高瀬ダムに行くことができます。七倉岳の登山口はトンネル手前を右に入ります。

七倉岳登山口です。急登の七倉尾根、気合を入れてスタートです。
登山口 ~ 天狗の庭

登山口から数分で分岐があり、ここからが本格的な登山道です。
船窪小屋まで6時間…、過去の経験からそこまでは掛からないので先に進みます。

最初から急登です。この辺りはゴツゴツした石はありますが、比較的歩きやすいです。

船窪小屋まで、標高140mごとに表示があります。この数字を気にしているとイヤになってきそうなので見て見ぬふりをすることにします。

しばらく進むとたくさんのゴゼンタチバナが出迎えてくれます。

急登も一息ついたところで1536.6m地点に到着です。ここから少しの間傾斜が緩くなります。

岩小舎到着です。ここから再度急登に入っていきます。


高山植物も咲き始めてきました。

ここから鼻突八丁に入ります。

こんなのや、

こんな道が続きます。濡れているととても滑りやすく、特に下りは要注意です。

鼻突八丁を越えると少し視界が開けてきました。森林限界までもう少しです。

かわいい道しるべを発見!

登山口から3時間ほどで天狗の庭に到着。雲が少々邪魔ですが、裏銀座方面や槍穂まで見渡せます。
天狗の庭 ~ 七倉岳山頂 ~ 七倉登山口

天狗の庭から少し進むと残雪が現れました。登山道をほとんど覆っているので、残雪の上を歩きます。

2ヵ所目です。途中までは登山道を歩けそうでしたが、残雪の上を歩きました。踏み抜くこともなく平らで歩きやすかったです。まだ行く手にも雪が見えますね。

ここが最後でした。ここも雪の上を歩きましたが、写真の中央あたりから登山道に下りました。アイゼンは必要なさそうですが、3ヵ所ともそこそこの雪の量ですので、もう少しの間は残ってそうです。

天狗の庭から30分ほどで船窪小屋に到着です。他の北アルプスの小屋と同様、ただいま休業中です。10分ほど景色を楽しんで山頂に向かいます。

ここを登れば山頂はすぐそこ!

登山口から約4時間、山頂に到着しました。奥に針ノ木岳が見えます。
山頂から針ノ木方面に少し進むとさらに展望の良いところがあります。

針ノ木岳と蓮華岳です。隣り合っているのに、二つの山の稜線の違いがはっきりとわかります。コルにある針ノ木小屋も見えました。

雲に隠れて姿を見せたり、見せなかったりの立山三山。

雲が湧いてきてしまいましたが、槍ヶ岳だけははっきり見えています。
貸し切りの山頂で昼食を取りつつ休憩して、名残惜しいですが下山開始です。下山ルートは登った道をそのまま下ります。

天狗の庭まで下りてきました。もうすっかりガスの中です。
登りで苦労した木の根の急登は、下りになるとさらに厄介になります。濡れているととにかく滑りやすいので慎重に下っていきます。
まとめ
コースタイムは船窪小屋まで登りで6時間です。今回はコースタイムほど時間は掛かりませんが、急登が続く登りごたえのある七倉尾根です。
コース上はハシゴもいくつかありますが、一番厄介なのは木の根がはびこる登山道です。登りでも下りでも注意して足を運ばなければなりません。
でも、頑張って登った後は、針ノ木岳や蓮華岳、裏銀座、そして槍穂などが眺望できます。
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