9月21日 紅葉にはまだ早いと思いつつもちょっと期待して日帰り登山
紅葉にはまだ早そうな感じでしたが、少しは色付き始めているかと期待しつつ火打山に登ってきました。
最初の計画ではテント泊して火打山と妙高山の2座に登る予定でしたが、高谷池ヒュッテのテント場の混んでいる写真を見て意気消沈…
日帰りに変更して火打山だけにしました。
今回選んだコースは、笹ヶ峰登山口から高谷池ヒュッテを経由して火打山に登り、下山は同じコースをたどります。
山と高原地図のコースタイムは、登り:5時間5分 下り:3時間40分 往復で8時間45分です。
新潟県の山のグレーティングでは、難易度はB(※1)で、1泊以上が適当となっていますが、8時間45分であれば日帰り可能だし、登山口と山頂の標高差は約1145mですので、体力に自信があれば日帰りで行ける範囲です。
※1 難易度B:登山道の状況 ◇沢、崖、場所により雪渓を通過
◇急な登下降がある
◇道がわかりにくいところがある
◇転んだ場合転落、滑落事故につながる場所がある
登山者に求められる技術・能力 ◇登山経験が必要
◇地図読み能力があることが望ましい
― 新潟 山のグレーティングより ―

=コースタイム=
笹ヶ峰登山口(6:40) ▶ 遊歩道分岐(6:50) ▶ 黒沢(7:20) ▶ 富士見平(8:30) ▶ 高谷池ヒュッテ(9:15) ▶ 天狗の庭(9:35) ▶ 火打山(10:30)(11:25) ▶ 天狗の庭(12:15) ▶ 高谷池ヒュッテ(12:35) ▶ 富士見平(13:14) ▶ 黒沢(14:10) ▶ 遊歩道分岐(14:35) ▶笹ヶ峰登山口(14:45)
活動時間(休憩含む):8時間5分 累計標高差:1318m
登山口と駐車場
人気の山域だけに駐車場は混雑すると聞いていました。しかも4連休の真っ只中で天気予報も悪くないとなれば、いつも以上に混むことが予想されました。
早朝についても空いていないかもしれない、路上駐車もできるだけ避けたいと思って、夜中に出発して車中泊することにしました。
真っ暗な山道をひたすら走り、午前0時頃駐車場に到着しました。予想通り駐車場は満車に近く、登山口脇の駐車場に2台、キャンプ場側の駐車場に2~3台の空きが辛うじてあったので、トイレに近いキャンプ場側の駐車場に止めて一夜を過ごすことにしました。

出発時の駐車場です。駐車場からはあふれ、路上にたくさんの車が並んでいました。

立派な登山口です。登山届は向かって右側に用紙とポストが用意されているので、ここで記入して提出しました。
ここでは「自然環境保全協力金」を求められます。あくまでも協力金なので拒否することも可能だと思いますが、非常にたくさんの人が入る山域だけに、環境を守るため気持ち良く協力しました。ちなみに金額は500円以上で、記念にキーホルダーがいただけます。

登山口 ~ 高谷池ヒュッテ ~ 火打山
9月も半ばを過ぎたので朝は少しヒンヤリとした気温でスタートです。

スタートしてすぐに木道が現れます。このコース、山頂近くまで木製の階段を含め木道がひっきりなしに現れます。人によっては滑り止めの角材が歩きにくく感じるかも。木道が苦手な人は覚悟が必要ですね(笑)

最初は勾配も緩く、ブナ林の登山道を森林浴気分で歩いていきます。

登山口から山頂までの距離は約9kmで1kmごとに道標が出てきます。

黒沢に架かる橋を渡ります。登山道には珍しく頑丈そうな橋です。

十二曲がりに入ります。ここから勾配が増していきます。

十二曲がり終点です。勾配はあるもののそれほどキツくありませんでした。あえて名前を付けた理由がわからない…。

十二曲がりを登りきると広い尾根道に出ます。ここからはしばらくの間は勾配も緩やかに。

一ヵ所だけ携帯トイレブースが用意されています。

未明に雨が降ったのでしょうか、ぬかるんだところが多くありました。大きめの石の上を歩くこともあるのでスリップには注意します。

朽ちかけている木道もあります。濡れているとよく滑るので要注意!

富士見平に到着です。休憩できるスペースはありますが、それほど広くないので通過する登山者の進路をふさがないように気を付けましょう。

紅葉は始まりかけのようです。

富士見平を過ぎてから黒沢岳を巻くようにして進んでいきます。遠くに高谷池ヒュッテが見えてきました。

「アルプス展望台」と称されている場所があったので覗いてみましたが、ほとんど雲の中でした…。

スタートして2時間40分で高谷池ヒュッテに到着。

かわいい看板がお出迎え。
ヒュッテで休憩している人も多いので、先に進みます。

ヒュッテからは高谷池の周りを半周回るように進み、天狗の庭に向かいます。
青空の中から火打山が姿を見せました。もうシーズンは過ぎてしまってほとんど見られないのですが、この辺りは高山植物が豊富なようです。

天狗の庭に到着。湿原が広がり、景色の良いところです。

逆さ火打? ちょっと頭が切れてしまいました。
地図を見ると右側に見える尾根に上がり山頂に登っていくようです。

天狗の庭を越えて尾根に上がるために急登が現れました。

尾根道に出ると勾配はいったん緩やかになります。
先には山頂が…、まだまだ登ります。

山頂が近づいてくると木製の階段が現れます。

ふたつ目です。ここまで登ってくると階段はキツく感じます。ふたつ目の階段は特にキツかった。

もう、すぐそこが山頂なのですが、周りの木々によって視界が遮られているので山頂近くにいる気がしません。

突然視界が開けて山頂が現れました。
笹ヶ峰登山口から3時間50分で山頂に到着です。

やっと火打山周辺はすでに雲が掛かっていて、ほとんど展望はありませんでした、残念…。
展望はないものの穏やかな山頂だったので、昼食を取りがてら約1時間ほど滞在して下山を開始しました。

下山時(12:30頃)に寄ったテント場。
密に立ち並ぶ色とりどりのテントたち…、日帰りに変更して良かった。

12時45分、無事下山しました。
下山届のポストもあったので、記入して提出しました。

立ち寄ったお風呂はここ。入浴料は500円とリーズナブルですが、ちょっと狭いです。混雑時を避けたほうが無難ですね。
他も探してみたのですが、空いている日帰り浴場がありませんでした。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の笹ヶ峰~火打山のコースは、天気が良ければ360度広がる山頂からの展望が楽しめ、天狗の庭周辺は高山植物も多くて、湿原を歩けば四季折々の景色を見ることができそうです。
短いながらも急登は所々ありますが、上っては緩やかに、上っては緩やかにの繰り返しです。特に危険な場所もなく、穏やかな火打山を楽しめるコースで、人気があるのもわかる気がします。
マイカー利用の方は駐車場の込み具合が少し気なるところでもありますが、火打山を登ってみたいとう方のお役に立てればと思います。
コメント