空木岳(2863m)

空木岳山頂 中央アルプス

8月29日 久々の中央アルプス 晩夏の空木岳を日帰り

テレビか、それとも雑誌で見たのか、なぜか中央アルプスが気になっていました。日帰りで楽しめるところを考えてみると、木曽駒ケ岳&宝剣岳はロープウェイを使えば日帰りは可能だけど人が多そう。越百山はアクセスが大変になる。そうなると、広くない山域の中でガッツリ歩けて楽しめる空木岳に登ることにしました。

登山口はアクセスの良い池山尾根登山口としました。本来であれば林道終点まで車で上がれるのですが、林道は今シーズン通行止め。駒ケ根スキー場がスタート地点となり、距離も標高差も増えることに多少の不安を抱きつつもチャレンジしました。

=コースタイム=
池山尾根登山口(5:15) ▶ 林道終点(6:00) ▶ タカウチ場(6:20) ▶ 水場(6:50) ▶ マセナギ(7:30) ▶ ヨナ沢の頭(8:45) ▶ 空木平分岐(9:30) ▶ 駒石(9:50) ▶ 空木岳(10:30)(11:05) ▶ 空木平避難小屋(11:35) ▶ 空木平分岐(11:45) ▶ヨナ沢の頭(12:10) ▶ マセナギ(12:55) ▶ 水場(13:15) ▶ タカウチ場(13:40) ▶ 林道終点(13:55) ▶池山尾根登山口(14:25)
活動時間(休憩含む):9時間10分  累計標高差:上り2228m 下り2229m




登山口と駐車場

登山口となる池山尾根登山口は駒ケ根スキー場の駐車場にあります。駒ケ根インターチェンジを出て5分程度の場所です。

駒ケ根スキー場駐車場

AM5:00頃到着しましたがほぼ満車でした(画像は下山時)。一番上の駐車場しか開放されていませんが、30~40台は止められそうです。標高差もあり、時間のかかるコースなので、ここから登る人は多くないだろうと思っていましたが、空木岳の人気の高いことを知りました。

登山届用ポスト

登山届のポストは入口のすぐ脇にあります。事前にポストの確認ができなかったので、今回はインターネットで登山届を提出しました。
また、駐車場にトイレはありませんのでご注意ください。


登山口 ~ マセナギ ~ ヨナ沢の頭 ~ 空木平分岐 ~ 空木岳

AM5:15スタートです。

池山尾根登山口

最初は緩やかなのですが、

林道を横切る

だんだんと勾配が増してきます。画像は林道を横切るところです。

通行止め地点

林道の通行止めのところまで来ました。ここまで約30分、もう汗だくです。

林道終点の駐車場

林道を2回横切り、3回目で林道終点の駐車場に出ます。スタートから45分かかりました。
ここに車を止めることができればどんなに楽か…

駐車場脇のトイレ

駐車場の脇には積極的に使いたくないトイレがあります。

池山尾根林道終点登山口

気を取り直して先に進みます。

タカウチ場分岐

タカウチ場の分岐です。右は池山経由で水場まで、左は迂回路です。行程が長いので池山はまた次の機会にして左に進みます。

水場の分岐

水場にある分岐です。尻無まで通常の登山道と遊歩道経由がありますが、同じコースタイムです。上りは通常の登山道に進みました。

水場の写真を取り忘れてしまったのですが、それほど冷たくはないものの水量は困らない程度にありました。

マセナギ

スタートして2時間15分でマセナギに到着です。距離や標高も行程の半分ぐらいの地点です。

ヤセ尾根注意の看板

看板を確認して大地獄、小地獄のあるヤセ尾根に入ります。

道幅が狭く切り立ったところもありますが、クサリやハシゴ、階段もありしっかりと整備されています。もちろん注意することは必要ですが、3点確保など基本を守れば安全に通過できます。

迷い尾根

ヤセ尾根終わりです。
迷い尾根と名前のついているところです。どこに迷いそうなのかよくわかりせんでした。ロープは張ってありますが間違って真っ直ぐ進まないように。

ヨナ沢の頭

ヨナ沢の頭です。ここで3分の2ぐらいでしょうか。ずっと樹林帯の中を歩いてきますので、とても暑いです。

空木平分岐

ようやく空木平分岐まで来ました。上りは駒石に向かいます。もう少し登れば森林限界を越えて絶景が待っているはずです。

空木岳山頂方面

森林限界を越えたあたりで山頂方面が見えてきました。山頂には次から次へとガスが迫ってきています。

駒石

駒石です。相変わらずデカいです。

空木平避難小屋

眼下に空木平避難小屋。

空木岳山頂と空木駒峰ヒュッテ

山頂とヒュッテが見えてきた!

空木駒峰ヒュッテ

空木駒峰ヒュッテです。休業してます。

空木岳山頂手前

ザレた砂の上は歩きにくいですが、もう少しです。

空木岳山頂

スタートして5時間15分、ようやく空木岳山頂に到着しました。

空木岳山頂から

雲が次から次へと流れ、周りの山々も見えては隠れ、隠れては見えといった感じです。

山頂もそれほど広くはありませんが、密にならずに休憩はできます。
山頂で昼食を取り、滞在時間30分ほどですが下山します。

下山は空木平避難小屋経由で下りました。

避難小屋への道

ヒュッテ手前に分岐があり右に進みます。避難小屋まではガレた道と枯れ沢の中を歩きますので、とても歩きにくいですね。

空木平避難小屋

空木平避難小屋です。見た感じはきれいです。別棟でトイレもあります。

空木平避難小屋

中を拝見。広くてきれいですね。
ここからはほぼ来た道通りに下山しました。

池山尾根登山口

無事下山しました。スタートして9時間10分です。
それにしても、暑くて長い道のりでした。


コースの感想

林道の通行止めにより、更に長いコースになってしまっています。駐車場から林道終点までは意外とキツく、すぐに汗だくになりました。空木平分岐を越えて森林限界まで来ると視界は開けますが、山頂までの勾配はさらに増す感じです。時折、山頂を見上げながら歩くのですが、なかなか足が進みませんでした。
でも、コースは整備はされているのでとても歩きやすいです。危険な箇所といえばヤセ尾根になりますが、基本を守れば安全に通過できます。

この日は暑いことが予想されたので、食事分を含めて水分を3リットルほど持っていきましたが、十分な量とはいえなかったです。下山時の水場がオアシスのように感じました。

長い距離を苦労して登るので日帰りではもったいないと感じます。檜尾尾根を登り、1泊して檜尾岳経由で縦走するとか、駒ケ岳から2泊かけて縦走するのもいいかと思います。バスやロープウェイを使えば周回できるコースなので、次に登る機会があればチャレンジしてみようと思います。

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